2009年11月8日日曜日

Inspire for LOHAS Metropolitan Style_ Vo.1

*Bulthaup b3

2007年のINTERNIキッチン特集号の表紙を飾ったBulthup b3シリーズ。 従来捨てられるべき木の辺材である白太(白い部分)を意匠として取り入れたデザインはまさに木のイノベーションを巻き起こしたといえる。
白いストライプをアクセントとして入れることで、重々しくなりがちな木の意匠に軽さを与え、都会的な印象を醸し出している。
この製品は数ミリ厚の無垢をジョイントして作られているが突板のデザインとしても見習いたいアイデアである。

2008年5月10日土曜日





All about CUCCINA

2年に一度サローネに併設されるキッチン設備展のEurocuccina。突板の傾向としては、一昨年、人工積層突板やチーク、オバンコールといった薄茶系樹種が圧倒的主流を占めていたのに対し、今回の展示には大きな変化が見られた。






今回の突板トレンドは家具同様、なんと言ってもnoce canaletto。白を基調とした空間に冴えるこの樹種の採用が圧倒的に目立った。3Layerを含め、木目の並べ方は LOHAS STYLE 。天然素材を意識した傾向だ。














白+メタルスチールとくれば、noce canaletto。コンビネーションとしては抜群の樹種だ。表面塗装に関しても今まで主流だった艶ありのポリエステル調から、ナチュラルでマットな塗装が目立つ。















noce canalettoの次に台頭したのはoak。こちらも従来の木目の並べ方では無く、LOHAS Style が主流。















パステルカラーの別素材と木を組み合わせるデザインも見受けられた。新しい動きだ。



家具でも人気が高いperparosa。キッチンでも多くの企業が採用していた。












ここ数年大ブレークしたevano macassar。根強い人気だ。写真(上)のevano macassarの木目の並べ方はEUROマッチ(ランダム調)を採用。木目を規則正しく並べないこの貼り方は去年あたりから流行してきた新しい傾向である。













注目すべきはフルーツウッド。OliveAppleといった目新しい樹種が登場し、喝采を浴びていた。
















plexwood



fuori saloneで見かけたオランダの Plexwood 。プライウッドを重ね、木口断面を再スライスすることで意匠パネルを開発。色々な樹種のプライウッドを用いて、バリエーションを作る。若手デザイナーが立ち上げたこの素材、エンジニアリング+デザイン+エコロジーが高い次元で融合している。 是非、Tokyo Designers Week にも出展したい!とその意気込みを語っていた。







taschide


突板の3Dステッカーを Salone Satelite 会場で展示していたデザインユニット  taschide。 ( Sandra Tan & Johannes Schiebe + Design )Design Report Award にもノミネートされていた。 
突板ステッカー( BLOG: Veneer Wonderland 参照)は以前から話題になっているが、3Dで表現しているこの作品は、ユニークなアイデアだ。

2008年5月7日水曜日





REGIA


Pomd'or 。文字通り ”林檎” Apple (Metropolitan Style)突き板をアクセントとして使っている REGIA 。 ピュアホワイトを基調とした空間を Apple の突板を用いることで可愛らしく演出している。メタルとの相性も抜群。

*掲載樹種情報(YASUTA VS+Dへのリンク)をご覧いただけます。下記樹種アイコンをクリックください。





LAURAMERONI




LAURAMERONI Engraving Panel 。 うずくり風のライン柄だけでなくアーティフィシャルな図柄まで多様なデザインが登場。 2重にレイヤーした表面材を削ることで絵画のような意匠を作り出すことも可能だ。(写真最下段)





Sanktjohanser

無垢仕様の家具を展開していた Sankthanser 。3レイヤーの無垢集成ボードが台頭する今回のサローネで Sankthanserはあくまでも pure solid にこだわり、無垢集成材で家具を作っている。集成材といっても日本で良く見られるショートピッチの”ブロックタイプ”の集成材ではなく、ストレートジョイントの集成材が採用されている。